saw design office

【建築訪問レポート】松山城近くに佇む、個性的なオフィスビル ― saw design office ― 無断熱×コルク外壁の空間

今回取材したのは、松山城の近くに建つ saw design office
建築家自身のオフィスビルというだけあって、設計の随所に独特の工夫が施されています。


■ 新築でも“古びた風合い”

建物は3階建てで、1階はカフェ、2階を経て3階がオフィススペース。
新築でありながら、あえて構造部材をむき出しにし、溶接跡も残すことで、時間を経たような表情を演出しています。
見た目の面白さだけでなく、空間にリズムと奥行きを生む工夫です。


■ 雨で表情が変わる“コルク外壁”

外壁にはコルクを採用。雨に濡れると色が変化する特性を活かし、建物の個性を際立たせるデザインとなっています。
単なる美観だけでなく、素材感を楽しめる建築の工夫として注目されます。


■ 無断熱設計に挑む

最大の特徴は、あえて断熱を施さない設計を採用した点。
夏の暑さへの対策として、外部ブラインドを設置することで西日を遮り、エアコン1台で快適な環境を実現しています。

スタッフの声によると、ブラインド設置前と比べて室内環境は劇的に改善。
見た目の個性だけでなく、実用性も両立した挑戦的なオフィス設計です。


■ 今後のチェックポイント

  • 外部ブラインドの効果を継続的にモニタリング

  • 無断熱設計の長期的な影響評価

  • コルク外壁の経年変化の観察

建築家ならではの遊び心と実用性が両立した、ユニークなオフィスビルです。

👉 放送動画は「まっすんの陽あたり良好」Youtubeチャンネル ⇒ こちらから

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